それは突然に…①

発覚まで

2012年 それは突然やってきた。

秋の連休、彼氏と和歌山まで日帰りでドライブに行った帰り道。
美味しい物もいっぱい食べ、楽しかった時間はあっという間に過ぎてゆく。
唯一、気に入らないことと言えば、こんな日に生理だってこと。
帰りに高速のサービスエリアに寄り、お土産を見たりトイレに行ったり…

しかーーし!!車が走り出して5分も経たぬ間に、アレレ?なんかイヤ〜な予感がするぞ。
お股の辺りに何とも言えぬ違和感がする…これって、めっちゃ出てませんか??
まるで、水道の蛇口を思いっ切りひねったときのようにザザーーッと水が溢れ出る様な感じ。
これって、めっちゃ大量じゃね…!?ヤバいっ(汗)

今すぐにでもトイレに駆け込みたい私の気持ちとは裏腹に、無情にも車は高速道路を走っている…
だから次のサービスエリアまでトイレは不可能。
こんなことが起こるなんて夢にも思ってなかったのでナプキンも普通の日用。マジでヤバい!
てか、今までこんな経験をしたことのない私は軽くパニック状態!!

次のサービスエリアまで、あと何キロ?てか何分位かかるの?
パンツ(ズボン)も、パンツ(下着)もエライことになってるんじゃなかろうか?
それどころか、車のシートにまで到達して大惨事になってたらどうするよ?
てか、車のシートが汚れた場合はどうやって掃除したらエエのよ?
教えて誰かー!?教えて、おじーさーーーん!!

そんな時に限って彼氏は呑気に、しょうもない話を投げかけてくるから辛い…辛すぎる。
それよりも何よりも1分でも1秒でも早く、サービスエリアへと車を進めてください!

これ以上、事態が酷くなってしまうのは非常に困るため、お股へ全神経を集中させながら微動だにせず、あと8キロ、あと5キロ…と、カーナビの画面を見つめながら次のサービスエリアへの到着を切に願っていた。